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2025年3月28日

【お知らせ】佐渡市立両津病院が竣工しました!

この度、佐渡市に佐渡市立両津病院が竣工いたしました。

基本設計は、株式会社安井建築設計事務所様・株式会社ワシヅ設計JVが担当しました。

【建物詳細】

立地  :佐渡市
主要用途:病院
敷地面積:約11,692.18㎡(院外薬局面積除く)
構造  :鉄筋コンクリート造4階地下1階建(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
規模  :延床6936.22㎡

ロータリー

受付エントランス

待合室

待合室

入院部屋

休憩室

 

【当施設を設計するにあたっての思い】

今回建物の老朽化に伴い、両津市民会館、文化会館解体跡地の敷地11,691.60㎡への移転新築の計画となりました。

コンセプトは「日本一地域に寄り添い、日本一地域に愛される病院づくり」です。そのために、『歴史と文化が織りなす日本のふるさと

佐渡』にふさわしく景観をリードし、地域に寄り添い、地域の安心を支え続ける市民の誇りとなる病院づくりを目指しました。

1階には中央待合や外来部門、地域医療部門、放射線部門を設置しています。中央待合から伸びる廊下をホスピタルストリートとし、全

ての部門の受を廊下に沿って配置しました。分かりやすい動線とすることで、高齢者の利用にも配慮しています。2階の歯科、リハビ

リテーション部門は海への眺望を確保するほか、来院者との動線を分離して医局、当直室を集約しました。3階の病棟フロアでは、4床

と個室を前後にずらして雁行型に組み合わせることで、スタッフステーションから全ての病室が見通せるコンパクトな計画としてい

ます。地下1階は厨房や霊安室設置し、職員出入り口としました。また、雨にぬれず乗降できる大庇を設けたロータリーや、防風雪板を

設置し屋外通路、歩道部分には融雪装置を備えています。内装には佐渡の自然をモチーフにした色や素材、サインなどをふんだんに

り入れました。

 

【佐渡両津病院様について】

佐渡両津病院様は佐渡市が直接経営をされている公立病院です。昭和32年6月に、内科、外科、産婦人科、耳鼻科の4科、病床数86床で

両津市立両津病院として開設され、その後昭和52年3月にへき地中核病院と指定、また翌年4月より無医地区への巡回診療を開始されて

います。昭和56年6月に新築され、整形外科、小児科、歯科口腔外科が追加、病床数も増やし130床の病院となりました。途中、医師不

足という厳しい現実に直面し、佐渡島内の医療の再編が必要となり、産婦人科と整形外科は佐渡総合病院に集約されることとなりまし

たが、平成16年3月には佐渡市の誕生で佐渡市立両津病院として診療を継続されています。

今回病院の老朽化に伴い移転新築されることとなり、改めて地域医療に貢献したいという思いを強く抱かれています。これまで同様

に、外来・入院での治療を継続するとともに、高齢者の皆様が安心して佐渡で暮らしていけるように介護・福祉施設との連携を一層

強化し、住み慣れたご自宅で療養を希望される方には、訪問診療や訪問看護を通じて、きめ細かな医療を提供したいとお考えです。

そして遠隔地にお住まいで外来通院が困難な患者さん、特に無医地区の皆様には、定期的な巡回診療を行い、内科的診療、採血、心

電図検査などを実施し、その場で処方や会計を行う体制を継続されていきます。このように外来、入院、在宅、施設との連携をより

一層密にして、それぞれの機能を最大限に活かしながら、今後ますます進む少子高齢化社会に対応した包括的な医療提供体制を構築

していきたいと考えられています。新しい設備を備えた新病院を拠点として、これまで以上に質の高い医療を提供し、地域の皆様の

健康寿命の延伸、そして安定した生活を支えていかれる所存です。

 

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